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■ 右回りと、左回り
右回りの事をプライマリー・モーション(primary motion)と呼びます。
プライマリー・モーションというのは、とても基本的な一日の太陽の動きと同じ方向への動きのことで、チャートに向かった場合、時計回りとなります。この動きは確認するのが誰にでも簡単な事から、プライマリー(主要な)モーション(動き)と呼ばれます。プライマリーという言葉には「秀逸さ」も含まれています。プライマリー・ディレクションという未来予測の技術があり、それは、この誰にでも観察できる動きを使った技術です。
大昔から西洋占星術師たちは、ディレクションと言えば、このプライマリーな動き、プライマリー・ディレクションで未来予測を行っていました。
チャートの左回りの事をセカンダリー・モーション(secondary motion)と言います。
セカンダリー・モーションというのは、季節の推移に従った惑星の動きのことで時計と逆回りです。惑星達は毎日どちらの方向へ動いているかを知っていらっしゃいますか?
プライマリー・モーショントは逆方向へ動いているのです。円盤は右回りだけれども、その円盤の上に乗せられた惑星達は、這いずるようにして左へ左へと動いています。この動きはとても遅く、土星などは30年近くかけて円盤上を一周します。
把握するのが難しいことから、セカンダリー(次の・二番目の・二次的な)動きと呼ばれています。
セカンダリー・モーションの中で一番分かり易い動きは、月の動きです。満月の次の日の月の事を「立ち待ちの月」、三日後の月の事を「居待ちの月」、四日後の月を「寝待ちの月」と呼びますが、日に日に昇るのが遅れていきます。この動きがセカンダリー・モーションです。
コンピュータでチャートを1日ごとに動かせるなら、月に注目して動かしてみてください。毎分事なら右回りに動いて行きます。これがプライマリー・モーション(右回り)です。けれども、毎1日ごとなら月は10度、→ 23度、→ 次のサインの6度などと動いて行きます。この動きがセカンダリー・モーション(左回り)です。
プログレッションという技術は、太陽が一年で地球の回りを一回廻るのと、地球が一日で一回廻るのをシンクロさせる考え方です。太陽が一年で地球を回るのと、地球が一日で太陽に全ての面を向け終わるのを一年と同じような動きだと考えるわけです。そして、一日後の位置を生まれてから一年目と仮定するわけです。同様に30日後を、約30年後として判断するわけです。
蛇足ですが、このことから誕生日のナチュラル・ルーラーは太陽となります。
太陽が誕生時と同じサインの同じ角度の場所に来るのは、太陽リターンと言って、誕生日の中の誕生日とでもいうような毎年キッカリの位置です。日時は誕生日時間とずれますが、これこそ占星学的な誕生日です。
■ 占星術ではこの両方の動き(プライマリー、セカンダリー)を利用します。
サインはセカンダリー・モーションで組み立てられていますし、ハウスはプライマリー・モーションで組み立てられています。 惑星同士による角度による角度に従ったアスペクト、又は、コンジャンクションは、順行方向であればセカンダリー・モーションで考えます。
それに対して、時期表示などで使うカスプへの惑星の接近による角度によるコンジャンクションで割り出すタイミングは、プライマリーモーションでも、セカンダリー・モーションでも考慮に入れることができます。
占星術の本を始めて読む人は、この動きに疑問を感じます。どっちの方向が正しいのか?
ハウスに番号が振ってあるので、どうしてもその順番に目が行きます。その順番どおりに意味付けをしていって、間違った理解に深く入り込んでいる人達もいらっしゃいます。しかも、本を出してその解釈方法を世間に広めている人達もいらっしゃるので注意をしないといけません。ハワード・サスポータス、リズ・グリーン達等が、焦ってハウスの意味をセカンダリー・プログレスで解釈していましたから、ものすごく大きな違いとなっています。
この間違いは、伝統的な本がギリシャ語やラテン語から再翻訳される時期が、もう少し早くあれば防ぐことができたでしょう。
歴史上の西洋占星術達は、プライマリー・ディレクションで占っていたと言っても過言はありません。
セカンダリー・ディレクションは、比較的新しい技術(18世紀)です。
太陽が一回りして進む、おおよその1日1度が、1年後になります。
厳密にすると、太陽は、360度を365日掛けて一周しているわけですから、1度に若干欠けます。
チャート全体では、この1度を進むのに、時間で約4分かかります。
2014年4月27日(日曜日)
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