ホ ラ リ ー 西 洋 占 星 術

時 間 と い う 物 質

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 ■ 星占い(西洋占星術)では時間をどう捉えてきたか

◆ 時間と場所を特定することで、物質の存在が定義されるとギリシャ哲学は捉えました

時間の質からエッセンスへ

占星学では、実際に観測された惑星の位置を採用して、本質を捉えようと試みます。

そのために、惑星達の概念から組立て直しています。
主題となるポイントが絞り込めていないので、かなり分かりにくい話となりますが、捉えることができれば面白い話です。


「時間」というのは重力やスピードを持つ物体によって歪むことはありますが、我々が接しているものの中では歪みが少ない、最も律儀なものです。
「場所」は、近代物理学では、常に宇宙の中で一定の場所を一定の法則で占めず、かなりカオスとして動きます。

惑星の軌道にしてもカオスです。ある一定の法則に従ってはいるけれも、計算が面倒くさく、「質量」は見ただけで計るのをやめたくなるくらい、てんでバラバラですから、どうしても不確定要素が入り込み、正確に位置計算ができなくなります。「温度」しかり、「容積」しかり、「長さ」しかりです。ものの「長さ」は「温度」によって容易に変化します。そうやって考えてみると「時間」ほどかなり忠実に刻まれているモノは他にありません。


そこで世の聖者はその正確さから、「時間」に神を見ました。

「時間」は忠実ですけれども、地球の方が正確に「時間」どおりに動いていないので、時々時計の方を合わせます。それくらい位置より時間が正確です。チベット仏教では時間の神を「カーラ」と言い、時間を「カーラ」という神の名で呼んでいました。「マハーカーラ」というのは、大いなる時、という意味になります。

占星術は時間を切った断面に、その時、配される惑星の位置を象徴として読み解く学問です。惑星が何らかの影響をもたらしているわけではなく、象徴の意味をタロットのカードを読み解くのに近い形で読み解きます。でも、タロット・カードと違って直感力を必要としていません。その「時間」そのものに哲学を仕掛けた占いは、占星術しかありません。これは、「時間」を創造主(神)の一部として認めた結果です。易もタロットもサイコロも時間に依存していますけれども、時間に気付いていないかのように、それを考慮の基礎としていません。

占星術は時間を区切ることで時間を把握しやすいように時間に『質』を持たせています。月曜日、火曜日、水曜日、木曜日とか呼んでいる我々が慣れ親しんでいる質です。時間の質に気付いていたので、時間の質を(占星術の定理7)七つに分けたのです。そこには冥王星の時間も、天王星の時間もありません。


占星術は様々な象徴を、エッセンスとしての七つに分けることを定理としています。時間も七つに分けています。そこで、エッセンス(本質)とは何かという問題に入って行かざるをえません。それを語れば見事に外惑星は占星術から外れてしまうので、そら恐ろしい気もします。日本の占星術がひっくり返ってしまいます。アスペクト依存型の本では、信用できません。惑星はアスペクト・ディグニティー・リセプションの三要素があって始めて把握できます。アスペクトはタイミング(時間)しか示していません。エッセンスを知れば、外惑星なぞちっぽけな取るに足りない問題になっていきます。本質とは哲学でしかないのでしょうか? そんな無意味なものなら話したりはしません。面白もくそもおかしくもない小難しい哲学など占星術には無用の長物です。エッセンスについての論は先延ばししておりますが、その前にアリストテレスの話などをしたいと思います。

彼(アリストテレス)は惑星について語っています。大きな地方都市の図書館に行けば、必ずアリストテレス○×~集というのは必ず置いてありますので、興味のある方はぜひ紐解いてもらいたいと思います。日本語で読める最良の占星術の教科書の一つかもしれません。

マニリウスのアストロノミカは、『天の聖なる書』として出版されています。これも、たいていの大学の図書館にあります。最近再版されていますから、書店でも購入できます。アリストテレスの全集に戻ります。どの集に載っているのかさえ探すのが大変です。大全集でないと載っていませんし、目次が分かりにくいったりゃありゃしません。学術論文が目の前にある感じです。学者になったような気分を味わえます。でも、心配無用、内容はほとんど分かりませんから。

私もチンプンカンプンでした。でも、概略は神の存在を証明するために彼は宇宙論・惑星論を展開しています。その部分は占星術とは無縁ですが、昔の人の惑星に対する思い入れみたいなものは伝わってきます。天球というものの考え方。昔の宇宙論。地球中心説を見事なまでに昇華した形がそこにあります。

ここに一つの疑問があります。いったい占星術というのは地球中心説なのか、太陽中心説なのかです。ガリレオが説いてから現在、学校の科学や地学で習う天文は当然太陽中心説です。ところがアリストテレスは既に太陽中心説もあるよと、並べて説いています。えっ!うそ~ぅ。プトレマイオスだって、マニリウスだって地球が丸いことを本に書いています。聖書だって地は宇宙につり下げられていると予言者をして語らせています。ちょっとだけ宇宙に対する測量技術が遅れていただけで、古代からなんとも興味深い見解を持っていたのです。だから調べて欲しいのです。Kuni Kawachi は嘘を言っているかどうか。アリストテレスが太陽中心説を・・・はちょっといい加減です。だいぶ前に読んで内容を忘れてしまったので。でも、誰かが昔から太陽中心説、地動説をガリレオよりず~っと以前から説いていたのは確かです。


昔のほとんどの占星術の教科書・天文学の教科書では、地球の周りを回る惑星達を円軌道として説明しています。地球のある中心位置がずれています。これで速度の説明が付きます。太陽と月は円軌道ですが、その他の惑星は、円軌道の上に自らの円軌道を持たされています。これで逆行が説明できます。ニュートンの万有引力の法則に反します。でも、そうやって計算してもかなり惑星の位置は正確に求めることができたようです。天球はタマネギ構造です。月の天球、水星の天球、金星の天球、太陽の天球・・・。惑星の天球が全部で七つあります。

一旦惑星の位置が決められれば、惑星のエッセンス(本質)と向き合う作業に入ることができます。昔はアセンダントのサインがとにかく、1ハウスでした。そのサイン全体がどこになろうと、29゜でも、ほとんど12ハウスと思われても、アセンダントでした。また、地球のどこかで観察すると惑星どうしは80度に見えても、チャートで示されるときには90度であったならそれを90度と見ました。でもサイン同志でアスペクトしているかいないかの方が先でした。これは黄道上の位置を採用していて、ショート・アセンションとか、ロング・アセンションとかリリーは述べていますが全くそんなのは必要ありません。それはリリーの発案です。チャート上でどうか、90度なのか120度なのか、ハウス同志がアスペクトできるのか、です。

初期のホール・サイン・システムはまた、ハウス同志のアスペクトを考えやすくもします。初期のホール・サイン・システムは、アセンダントの角度を始点に、30度ずつを天球全体に割り振った方式ではなく、アセンダントのサインがとにかく第1ハウスでした。ですから、サイン=ハウスです。これは今日まで間違いを犯す原因にもなっています。ハウス・オブ・プラネットと呼びながら、サインの支配星のことを今日でもそう呼んでいます。サイン=ハウスですから、アスペクトは非常に把握しやすかった。何のための150度だか、150度は昔の人の概念にさえ無かったのです。理解不能というか。サイン=ハウスの概念どおりアスペクトを考えています。特に45度なんてどのサイン=ハウスをアスペクトさせるのか、古代の占星家は質問されると悩むでしょう? 双子と蟹のアンティッションは考えられるけど、それが45度のアスペクトだなんて誰も言いませんでした。数学者ケプラーが発明するまでは。


ジョン・フローリー氏は四つの基本的な宇宙のエネルギーについて、いわゆるHot , Dry , Cold , Moist と、宇宙創造のエネルギーの形態を(the outgoing,  the expansive, the returning,)発現すること、展開していくこと、元に戻ること、という三つの状態として捉えています。私に言わせれば、もっとヨーガ的な言葉の、『創造』、『維持』、『破壊』、と同義であると考えています。宇宙のサイクルをリインカネーション(転生)する思想に基づいているハウスの概念を見るまでもなく、インド哲学的な思想が明らかに底辺に流れています。四つのエネルギーという概念もヨーガのエネルギーの概念の中にあります。ですから、ヨーガの源流がエジプトかメソポタミア辺りにあったとしても何ら不思議ではありません。占星術はおそらくその辺りが発祥の地であろうと思います。

それで、この四つのエレメント Hot , Dry , Cold , Moist は、先に述べた三つのエネルギーの状態と掛け合わされて(4×3)=12になります。四つのエレメントはおそらく四季とも対応しているのだと考えられます。春に変化しようとする春、まったくの春、夏も混じる春、以下の季節もそうやって三つに分けます。これらは全てテトラビブロスの記述です。トレミーという辞典編集者が残しています。

もともと天球のサインはものすごく大小がありますが、哲学的な占星術は30度ごとにキッチリと分ける方を採用しました。上記の哲学に合うわけです。実際の天球にあるサイン位置と占星学のサイン位置が違うのは大元を正していくとそこに原因があります。哲学的な概念を優先させたわけです。360度を20度ずつに割ると確かに整数の18に分けられます。数学的に整合性があるからといってケプラーのやったことの二の舞をする必要はありません。整数としての整合性と、サイン同志のアスペクトができ得るということは全く別の概念です。十三星座占いはもともとこの哲学に当てはまりません。

古代人の考えたタマネギ構造の宇宙。アリストテレスもそこから発想して神の存在を証明しようと試みていました。占星学では七つを定理としていますから、各惑星に一つのタマネギ構造を持たせています。それはエッセンスを把握する単純な構造と言ってよく、地球中心の構造であろうとなんら構わない構造です。構造それそのものに意味が有るわけではないのです。考えること、哲学する事、熟考することに意味があるわけです。かえってこの思考に関しては、太陽中心の考え方の方がそぐわなくなります。何故なら、アスペクトは太陽中心に考えていません。占星学上の地球と月の関係があやふやになります。木星の衛星だって考慮に入れたくなります。だって、地球の衛星だけを考慮に入れて、木星の衛星を考慮に入れない太陽中心説なんて不公平じゃないでしょうか。しかも木星の衛星こそ人類が望遠鏡を使って最初に発見したエポックです。この一大イベントが太陽中心説に採用されていないことは、自らの哲学放棄に通じる失態ではないでしょうか。太陽中心説であれば冥王星・海王星・天王星など、太陽系の惑星は入れ込むことはできるでしょう。木星の衛星を削除するなら、思いきって月も占星術から削除すべきです。

占星術というのは、惑星が七つあるからエッセンスを七つに分けて考える、哲学する、考慮する、思考する、熟考する、瞑想する体系なのです。サインを正確に12に分けた時点で、既に天文学と袂を分かっているわけです。昔は牡羊に春分点が有ったから星座を基準に12に分けたのだと言われますが変です。他の星座は大小ざまざまです。春分点しか基準にならないのは空を見上げれば明らかです。だってその時の射手の0度は射手にはありっこありません。それに時間より正確な基準がないのに場所を基準にしようとする考え方自身が曖昧です。舟に刻みて刀剣を求む愚を犯しています。

ここまでで、占星術の体系が太陽が中心じゃないこと、タマネギ構造にとらわれる必要はありませんが、七つの惑星をエッセンスとして捉えることが根底に流れていることが少し把握できたでしょうか? 引き続き疑問を感じられる方は、アリストテレス全集やトレミーのテトラビブロス、デボラ女史の Houses Temple of the Sky 、聖書や ジョン・フローリー氏のReal Astrology をぜひぜひ読んで確認されることをお勧めします。

占星学では惑星の逆行を考慮に入れます。これこそ天動説の、地球から観察した視点からの、揺るぎないタマネギ構造を認める考え方です。天文学では、あたり前と言えば当たり前ですが逆行を観察こそすれ意味を持たせていません。占星学は、地球中心説であるタマネギ構造をいまだに踏襲しています。

2002年8月23日(金曜日)星占い、ホラリー西洋占星術

 

 ■ 時間は区分もします(一種のドライな性質です)

星と太陽の例のように役割を入れ変えることはできません。


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