◆ チャールズ・オバート著 『古典占星術』発刊
★ アメリカのケプラー・カレッジ(有名な西洋占星術専門学校)のネイタル占星術の教科書の1冊が日本でも読めるようになりました。
チャールズ・オバート著、河内邦利訳、総合法令出版社より、2023年10月11日発刊
『古典占星術』 の特徴
★ ネイタルの判断に新しい視点を持てるようになるので、現行あなたが既に手にいれたネイタルの技術とともに、確実に稼ぐことができるようになります。
★ 新たな視点は顧客の評判を呼び、人気が高まる可能性があります。
★ 歴史を通じたネイタル占星術を学ぶことで、技術の背景にある多くの占星術師たちの手法を手に入れられたとの、安心感を持つことができます。
★ 人々への伝え方に哲学的な考察が加わり、クライアントに安らぎを与えると共に、自分自身の学んできたものへの手ごたえを感じ直すことができます。
★ ストレートにネイタル占星術の核心に迫れるので、時間に余裕を持つことができます。さすが、ケプラー・カレッジの教科書です。
★ ひょっとしたら、まだ知られていない技術を知ることになるので、教えたいとか、まだ学べるとか、人生の楽しみが増えます。
◆ 書かれている内容
実際の実例の判断、第六章から読むという方法もお勧めします。第一章は歴史と哲学的な部分なので、少し読んでいて眠たくなる人もいらっしゃるでしょう。もちろん、読んでは欲しいのですが、後回しでも構いません。
第二章は、西洋占星術の構成要素をビルディング・ブロックとして書かれています。エレメントやディグニティー、モードやアンギュラリティーなど、一般的な言葉への、古典的な視点を加えています。
第三章は、惑星、サイン、ハウスの事柄ですが、特にサインの見方に古典的な特徴があり、現今、欧米の研究者たちが再構築している様子が手に取るように分かります。サインはやはり惑星でできているのです。もちろん、ハウスの意味も惑星から多くの部分が導き出されています。
第四章は、アスペクト、リセプション、ロッツの説明です。ここでは、どうしてもリセプションを理解しないとネイタルが読めないことが分かってきます。アスペクトは、リセプションと共に解釈すべきなのです。
第五章は、いよいよ鑑定に向かって惑星を評価する段階になります。古典占星術の1つの特徴は、サインを考慮するというよりも、惑星を緻密に考慮する点にあります。惑星占星術、アセンダント占星術なのです。
第六章は、実例集です。
第七章があります。これは、未来へ向かっての『古典占星術』的な提言となっています。今こそ、モダンな占星術の心理学的なものと、伝統的な占星術の人生を取り巻く傾向を結び付けて、心理面と生活面の両方、つまりモダンな占星術と古典的な占星術の融合を図っていこうじゃないか、との提言です。
◆ 西洋占星術の、意外な歴史
● 西洋占星術の誕生は、紀元前100年前後のヘレニズム地域です。ヘレニズム時代とは紀元前323年〜紀元前30年のことで、ギリシャ語が話されていた地域を指します。
もちろん、その誕生までに天文学的な蓄積があったことは言うまであもりません。
● 私は長い間ホラリー占星術こそが最初に生まれた占星術だと思っていたのですが、これは全く間違っていました。マンデーン占星術が最初であったとの歴史的な検証が為されています。次に生まれたのは、ネイタル占星術、ちょっと最初は信じられませんでしたが、時計やカレンダーが手に入る人たちによって始められたものです。
● 最初に書かれた本は現存していませんが、ヘルメス・トリスメギストスを名のる人物によって書かれているようです。そのヘルメスに習ったと書いているアスクレイピオスを名のる人物によって書かれます。その後、ネセプソを名乗る人物や、ペトシリスを名乗る人物により伝えられます。
● これら四人の書いた本は、いずれも後の人たちによって参照されているので「在った」ということが分かるだけで、実際にもっと多くの何が詳細に述べられていたのか、今となっては分かりません。ヘレニズム期に誕生したので、ヘレニズム占星術と呼ばれています。
● この古典的な西洋占星術は、その後も少しずつ形を変えながらも、西洋占星術の基本法則の元になっていきます。アラビア時代には、体系化された伝統的な占星術の形が残されました。
◆ 最も最初の法則 セクト
セクトは、惑星を昼の物と、夜の物に分ける単純な二分割のことです。
● 昼の惑星 ●夜の惑星
太陽、土星、木星 月、火星、金星
水星が入っていませんが、水星は両者を、昼と夜、男性格と女性格を持つ者としました。
● セクトの惑星は、トリプリシティーの惑星へと用いられます。
トリプリシティーの惑星は、代役です。演劇などの公演に例えると、独りの主役が常にその演技の主役を行うとなると、病気やけがをした時など、その公演ができません。歌舞伎や劇団四季などは、それに備えて必ず公演が行えるように主役が2〜3人、脇役も2〜3人、その他の主要な配役も常に練習を怠らずに公演に備えます。それが、トリプリシティーのようなものです。西洋占星術誕生の当時から存在していて、アセンダントのロードと、仕事のロードが同じであっても、トリプリシティーを使うことができるので安心です。これらは、下記のようになっています。
◆ ドロセウスのトリプリシティー
- 火のサインには、昼のトリプリシティーが採用されています。
- 水のサインには、夜のトリプリシティーが採用されています。
- 地のサインには、大地に接する地と水という観点から、夜のトリプリシティーを採用。
- 風のサインには、昼のトリプリシティーの太陽を、風を意味する水星に変えて採用しました。
◆ 次に、サインのルーラーが決められたものと思われます
西洋占星術の歴史の続き
◆ 百文字占断 参考例集
『PCの不調。何が悪いのか。直るのか?』No 816 2022年12月20日最新
『武漢ウィルスに感染していますか』No 815 2021年7月25日新
『惑星の振り分け』No 814 2018年12月31日
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