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■ 用 語 解 説パラレル: parallel 17世紀にプラシーダスは、アンティッション(アンティシア)は黄道帯十二宮の角度によらず、実際の惑星の位置から導き出すべきだと主張した。その位置は、当然ムンドーとなる。夏至と冬至から正確な等距離に位置する赤緯を共有する。そこで、プラシーダスはこの位置を「 赤緯におけるパラレル」と改名した。あるいは、プライム・モーバイルによるパラレルとして知られている。黄道上のアンティシアと微妙に違うことになるのは、惑星が黄道上の北にあったり、南にあったりするから。 プライマリー・ディレクション: primary direction 遠い昔からの伝統である。誕生の後の赤道の動きに関係している。赤道の動き1度を、1年とする考え方。従って、誕生の後に赤道が50度動けば、それは50歳の時であるとする。惑星達は赤道が50度動くことによって、他の惑星達の誕生時に存在していた位置や、アセンダントやMCにコンジャンクションをしたりアスペクトをしたりする。これだけで正確なイベントの起きる年を予期できるわけでは無いが、基礎となっている事は確かである。 チャート作成ソフトでは赤道の動きが分かりずらいが、赤道の動きは時間に比例するので4分が1度と覚えればよい。昔の人は複雑な計算をそれほどしなかった。4分が1度で充分である。 プログレッション: progression プロヒビション: prohibition(禁止・妨げ) 様々な形のプロヒビションがある。ベンジャミン・ダイクス氏(中世占星術の本を、近年、精力的に訳している人)は、ラテン語、更にアラビア語等から適切な翻訳をしようとしている。彼は、物事の完成を阻むいくつかの惑星の動きの1つを、障害物、抵抗する力、反駁、妨害された状態、遮られること、等と英訳をしている。 1つ目として「障害になるもの(障害: obstruction)」でいいと考える。これは、逆行して来る惑星が物事の完成を阻む動きである。下図。 上図のオブストラクションをよく観察すると、コレクションにもなっている。木星が、火星と水星と集めているわけである。障害になるのか、物事の完成につながるのか? 2つ目は、目の前から居なくなるような感覚で、あわや完成かと思わせたものが完成に至らない。「置き去りにする(逃げる:escape)」、消え去る、去られてしまう等の意味となる。行く矛先を変えるのである。下図 他にも、惑星Aと惑星Bがコンジャンクション、あるいはアスペクトをすれば物事の完成を示すのに、間に入って来る惑星によって妨げられる様々な形がある、バーニング(行く手を遮られる)、カッティング(行く手を断ち切られる)等の形が出てくるので、惑星の動きは必ず観察されなければならない。 ペレグリン: peregrine エッセンシャル・ディグニティーを持たない惑星のこと。巡礼者: pilgrimに良く似た言葉で、事実、巡礼者や旅人に喩えられて説明されている。彼ら旅人は、良い事も悪い事もよく知っていて、旅先ではどちらかというと悪いことをしがちな傾向を持つ人としての弱さが出易いので−5点となっている。地元では名士でも、旅先ではギャンブル、ソープランド、ちょっと旨い話等に乗り易いのが人である。 ペレグリンになった惑星は、時には良い状態のこともある。それはレシーブしてくれている惑星(ディスポジター)に依存している。ディスポジターの状態が良ければ、旅先でも大いなる歓待を受けるわけだ。しかし、ディスポジターの状態が良くなければ、あまり充分なもてなしを受けられない。旅先では故郷と連絡が着く方が良い事も多々あるので、例えばそれがアセンダントのドミサイルのロードなら、配置された場所からアセンダントにアスペクト(ホール・サインで)が有った方が良い。もしその惑星がアセンダントを見れない場所にあり、ディスポジターが良くないならば、かなり悪い状態を予期できるであろう。
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日本の西洋占星術が大転換する時期に |