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■ 用 語 解 説ベネフィック: Benefic 惑星達は吉星(ベネフィック)と凶星(マレフィック)、そのどちらにもなれる気性を持っています。一般的に、木星と金星はその気性が優しいので、ベネフィックだと言われます。又は、他の惑星の気性を和らげるので、ベネフィックだと言われます。太陽も月も一般的な感覚ではベネフィックです。 ボイド: Void of Course:更なる解説 ボイドとは、状態の名称であり、物事の完成を阻むという意味ではありません。阻む場合もあるにはありますが、その区別はホラリー占星術で体感しないと、どうしようもなく理解しにくい概念です。 惑星はオーブを持っています。同じサイン内でアスペクトで、あるいはコンジャンクションで、別の惑星をオーブ内で捉えていながら、完成をする時にはサインを超えることがあります。これは、形としてはボイドです。しかし、一般的な物事は完成をします。ボイドではありながら、違った場面が登場するというわけです。 同じサイン内でなら、互いのオーブを足した場合の領域にあれば、そしてどちらかが近付いていって角度による角度に従ったアスペクトなりコンジャンクションを完成するならば、それは完成します。土星と太陽ならば、最大24度離れていても、たぶん互いが同じサインを出ないうちにアスペクトやコンジャンクションを成すなら、両方の惑星にとってボイドではありません。 サインを超える場合には、確かにボイドと呼ばれますが、サインを超えてからアスペクトやコンジャンクションを完成させた時に、同時にリセプションを成すのか、あるいは、単なるアスペクトなのかによって解釈は違ってきますけれども、物事は完成に向かいます。 一般にモダンな西洋占星術では、ボイドを考慮する時には、サインの端までを考慮するという規定があります。これは、明らかに、17世紀の間違った概念がそのまま伝えられていて、ウィリアム・リリーが自著のクリスチャン・アストロロジーの中でそのように書いています。しかしながら、彼は、例題ではそのように使っていません。リリーは月がボイドと見える時でも、惑星を、サインを超えて考慮しています。 サインの端までを考慮する場合というのは何なのかというと、質問に時間の制限がある場合です。 これを理解せずに、どのような場合にもサインの端に来たらそれでボイドだから、その先を考慮しない、ということは無いのです。サインを超えてアスペクトなりコンジャンクションなりを完成させることで、物事の完成をみる例は枚挙にいとまがありません。ホラリーを勉強すると直ちに確めることができます。体感することができます。 だからこそ、西洋占星術を段階を踏んで学ぶ場合には、ホラリー占星術の勉強が大切なのです。法則を鵜呑みにしているだけでは、いつまで経ってもボイドの意味さえも捉えられません。 ボイドについては、更にホラリーの実践を重ね、体験上で把握すべきことがたくさん有ります。卑近な例では、一方の惑星が逆行していて、片方の惑星がサインを超えようとしている時はどう考えればいいのかとか、質問内容に時を入れ込んでいながら、それを考慮しなくても構わない場合などもあります。
バイア・コンバスタ: Via combusta : Burnt Path : 特に月が入っていると、感情的な質問の時に涙を流すことになると言われる天空の領域。それは、天秤の15度から、蠍のサインの15度までを指します。肉体的な解剖学的な配置で言うと、ここは丁度腰から臀部の辺りになるので、女性のメンスレーションと関係づけられました。そして、月は女性を示すので、月だけに特に作用するとされます。書かれているものの中には、月と太陽に作用するともあります。 ボクシングの試合で挑戦者(月)がバイア・コンバスタに入っていると、血を流すことになるので敗戦します。一般的に月はチャンピオン戦で挑戦者を表すので、その時の月の位置としては悪くなるからです。 感情的なものに関係の無い質問であれば、一考して後に、作用しないとして差し支えありません。
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日本の西洋占星術が大転換する時期に |