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■ 伝統的占星術の和書、洋書で、基礎を学ぶのに最短距離と思われるもの五冊まったくの個人的な見解ですが、それなりの理由も書いています。 1. 『星の階梯 I』 日本語で書かれた、伝統的な西洋占星術の基礎。サイン、惑星、ハウスに付いて書いています。 2. ウィリアムリリーによる、クリスチャン・アストロロジー この本は、ホラリー占星術の習得に欠かせません。内容には不備があるものの、実践のための書としては右に出る物がありません。この本の優れている点は、他の本を学ぶ姿勢を醸成してくれるところです。これ一冊では、リセプションの説明が簡単すぎて理解ができません。リリーは、プロが教えていく為に、この本を著したのかと思えるほど、難しく書いています。もちろん、プロが教えている理由はそれだけではありません。じゃあ、マシャラーの On Reception を読めばいいのかというと、本だけでは把握できない奥深さをリセプションは持っています。マシャラーの本は、時間に余裕があれば読めばいいです。とにかく、ここにあげた六冊は欠かせません。 3. ベンジャミン・ダイクス監修 Introductions to Traditional Astrology この本は何人かの占星術師による用語の定義集です。これまでハッキリしていなかった数々の古代の知識が手に入ります。全文を読む必要のある本です。幾つかの見解で、後世違った見解が出てきています。それを、歴史的な観点で修正するのに必要です。非常に有用な図書として付け加えました。リリーの本だけではハッキリと把握できなかった概念が、更につかみ易くなります。勉強の時間の短縮になるのは、間違いありません。リリーは実践を主としていて、占断結果を間違えたわけではなく、文法を正確に覚えていなかったという程度だとハッキリします。 ベンジャミン・ダイクス氏が英訳した Bonatti's 146 Considerations の方が良い本です。ヘンリー・コーレイの訳には、省略や誤訳があります。西洋占星術に対する姿勢に有用です。必ず読む必要のある箇所が出てきます。 5. デボラ・ホールディング女史の著作 The Houses Temples of the Sky 現在、日本で西洋占星術を学ぶためには、必ず必要な本です。やがて、日本にもハウスが右回りに作られてきたことが伝われば、要らなくなります。 ハウスの成りたちが歴史を通して理解できるので有用です。モダンなテキストには、ハウス=サイン、という考え方と、左回りに精神的な成長は進むという二つの一般的に受け入れられている考え方があります。それが17世紀の占星家、ニコラス・カルペパーも言っているように、捏造であることをハッキリ書いています。その説明が実に分かり易い本です。 これが15世紀に書かれていれば、もっと西洋占星術も変わっていたことでしょう。 私の師匠のジョン・フローリーの本。哲学書であり実践書であり入門書。おしいかな、かなり英語が難解なので番外としました。上記5点より、よほど難(ム)ずいと感じます。なぜ古典的な占星術を学ぶ必要があるのか、現代占星術の不備、マイナーアスペクトがケプラーに依り考案された後の世のものであること、その不可思議さ、心理を説明することに片寄りすぎて、証明できない占星術になっていった経緯(いきさつ)等が随所で解説されています。 以上5点が推薦図書+番外となります。時間を有効に活用するには、これらの本が、多くの理解を助けてくれるでしょう。 テトラビブロスも、オリビアバークレイも、アンソニールイスも特に始めから読む必要はありません。 何故? 上記の本の方が基本的だからです。他の古典的な西洋占星術の本は、時間に余裕があれば読んでください。始めから読むと、混がらがります。それは私が経験しています。ストリクチャーなどという変な物を考え出したバーバラ・ウォッターの影も始めから追う必要はありません。 全ての体系化された学問には、基礎からの段階があります。上のほうへ行けば専門的に枝分かれしていきますが、西洋占星術の基礎はホラリーです。これは、ホラリー占星術が最初の占星術であるという意味ではありません。 惑星の動きを捉える必要性、ハウスの意味を把握する目的、アスペクトを体得する意味合い、惑星にはディグニティーが2つ有ること、オーブの把握、サインの捉え方、等々、占星術の基礎の基礎がホラリーを学ばないと身につかないからです。そして、ホラリー占星術を学ぶことで、宇宙に偏在する別の生命体に気付き始めます。だから、占星術の基礎になります。 ネイタルから学び始めると、神を信じていない人は、西洋占星術を学ぶことに飽きてきます。実際、ネイタルを学んでいて、惑星がアスペクトが、力を押し付けることと、性質を押し付ける、単なるアスペクトと3つあることを、知らない人がほとんどです。惑星は、動いています ・・・それを把握しながら読み解くものです。 信頼できる日本語の占星術の書籍は、あまりにも少ないのが現実です。
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日本の西洋占星術が大転換する時期に |