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◆ 百文字占断『ノラ猫のおチョコちゃんは、無事ですか?』No.794 2017年1月11日 最新 ◆ ニクラス・カルペパーの嘆き今日、一般的に、1ハウスの支配星は火星ということになっています。しかし、17世紀以前のテキストには、どこにもそんなことは書かれていませんでした。土星でした。プロ用と、アマチュア用に分けたのかもしれません。簡単で教えやすい方が火星で、難しい実際の判断に使える方を土星のままにしたのかもしれません。まぁ、本当のところは分からないのですが、既に17世紀の占星家である、ニコラス・カルペパーや、ウィリアム・リリーなども、新しい占星術の台頭に頭を悩ませていたようです。 ニコラス・カルペパー(1618〜1654) The Astrological Judgment of Disease, 1655, Chap XI, Part IV, 87p 1ハウスの支配星は このことをハッキリと書いた本が出ました。(2016年8月22日) 福本 基 著『伝統的占星術 I』右は、Kindl版 サイン=ハウスにすることで、占星術を簡便にすることができましたが、教義が少し変えられたことで一般大衆化しました。そして、真実の技術は、専門家だけのものになりました。 明治以降、日本に入ってきた西洋占星術は、不幸にして大衆化されたものです。それは、ニクラス・カルペパーの嘆きの原因であるサイン=ハウス にされたものです。 ようやく、21世紀に入り、古典的な西洋占星術が手に入るようになりました。故石川源晃氏などは、『古典占星術は死んだ』とまで言い残しています。彼が生きていた頃、それほど多くのラテン語やギリシャ語の文献類が英訳されていなかったからです。 一週間が七曜日であるように、各惑星時間(約1時間[プラネタリー・アワー])も7つの惑星に差配されています。つまり、惑星は時間を受け持つことができるので、西洋占星術上「惑星」と定義されていることを示します。太陽は恒星、月は地球の衛星ですが、西洋占星術では、時間を受け持っているので惑星という名前が与えられているのです。 天文学的な惑星も存在しますが、それらは曜日も時間も受け持っていないので、西洋占星術上の惑星ではありません。海王星や天王星は、天文学上の「惑星」です。 ◆ 太陽が表す季節季節の推移を表すのは太陽であり、各季節の始めをカーディナル・サインとしています。牡羊、蟹、天秤、山羊のサインです。 各季節の中程は、最もその季節らしい季節として、フィクスト・サインとして知られています。牡牛、獅子、蠍、水瓶の各サインです。 全ての季節の終わりには、次の季節と今の季節の交代の時期であり、感覚がダブルの季節感があることから、ダブル・ボディーズ・サイン、又は、ミュータブル(mutable)・サインと呼ばれます。mut・ableとは、変化しやすいということです。双子、乙女、射手、魚のサインです。これらは英語でfixityと呼びます。固定性とでも訳しておいて下さい。これらは西洋占星術で、不変性の有る無しという意味でも使われます。 西洋占星術の世界観 西洋占星術の胎動 理論の背景 惑星の定義 下記の本を読むと、モダンな西洋占星術が、文献を頼らずに作られたものであることが徐々に分かってきます。「頼れなかった」、というのが事実のようです。 いったい、日本の西洋占星術の学習は、どこへ行こうとしているのでしょう? |
ホラリー占星術の理論 |
日本の西洋占星術が大転換する時期に
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