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月の引力

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■ 月の引力に惑わされて

農耕生活を季節に沿って行うために、初期の天文学は発達していきました。占星学もそれに付随して発展していきました。月には人の体調を司っているようにも見えるサイクルがあります。月の引力は、地球上にも潮の満ち干を引き起こす大きな影響力を持っています。月の満ち欠けを人の生死と重ね合わせ、月の上昇と潮の満ち引きを重ね合わせると、きっと天にある他の星々もわずかばかりではない影響力を持っているのだろうと、『エッセンス』の考え方を知るまでは、私も考えていました。

ニック・コラストロームの実験でも、様々な惑星の影響が地球に与えることが報告されています。おしなべて、占星学の発展はそのような物理学的な力に全ての原因を求めることができるであろう。そのような唯物論的な考え方は、占星学と相いいれなくても、現実に目の前に見せつけられる力はひじょうに説得力があります。と同時に、唯識論である占星学からその人の心を引き離しもします。本当に占星術は、物理学的な力によって成り立っているのでしょうか。

月の引力は目に見えるが為に、我々占星家を惑わします。他の惑星だってきっとメカゴジラの操縦装置のような物を持っていて、引力、あるいは光り、あるいは目に見えない光、あるいは未知の物理学的な力、それらを駆使して我々に影響を与えているはずだ。そうに違いない! そう思わせる一番根本的な力が月の引力です。そこにしか目を向かわせないのは、現代物理学的な西洋哲学に蝕まれた我々です。

さて、では、占星術のアプローチとして、物理学的な法則に従っていない点はないでしょうか?

つまり、占星術が科学であるとするならば、常に科学的に妥当な時間を使っているはずです。

一般的に誕生のチャート(ネイタル・チャート)で取り扱っている時間は、呼吸の瞬間です。もし、科学的に占星術を取り扱うおうとするならば、遺伝学的に肉体が確定する受胎の瞬間であるべきではないでしょうか。

遺伝学的な受胎の時間を使わず、科学的ではない最初の呼吸の瞬間を使うのは何故でしょうか?


■ 唯物論的な考え方

現代の物理学は、完全に唯物的とは言えなくなりつつあります。しかし、話を際立たせるために、ここでは物質中心的な考え方を唯物論的な考え方とします。

占星術の理論の背景を、物質的に影響を及ぼす力に求める物質中心主義的な考え方には、神の存在や、人の心の影響力を認めないような雰囲気があります。月の引力に目を奪われると、本質-エッセンスという考え方は後方に追いやられます。

さて、引力の影響でも何でも構いやしません。適当な力をご想像下さい。全ての物が持っている力です。冥王星はほぼ地球の衛星の月と同じくらいの大きさです。その冥王星が我々に投げかける影響は? 


適当な力をご想像頂けたでしょうか? 近くにスクールバスが通ります。大勢の学生さん達が乗っています。彼ら/彼女らの引力? その他の力? の影響は如何に? おそらく全ての物が微細な力を持っていれば、至近距離こそ影響力が大であろうと考えられます。なぜなら、シリウスほどの巨大な宇宙の塊が、モダンな占星術では省みられることなく存在しているのですから。でそのバスに乗り合わせている学生さん達の若いエネルギーは、きっと我々に影響を及ぼさないわけがありません。その結果として、私たちは今日も元気でいられるのです・・・なんて誰も信じませんよね。


その信じられないことを、外惑星に対して平気で行ってきたのは? 原因の一つは月の引力に惑わされたからです。月が影響力を持っている。その唯物的な力に惑わされ過ぎて、そこから「本質」を見る視点へ抜け出せずにいます。星占いは本当にそんな物理的な力で成り立っているのでしょうか? そうでない考え方がここにあります。

■ 占星学は唯識論

私たちは、占星術を行うために、遺伝学的(科学的)に肉体が確定した瞬間を使わず、呼吸をした瞬間を使っています。赤ちゃんたちの呼吸は、お母さんのお腹の中で肺で行われていません。誕生の瞬間というのは、ものすごい心の変化を伴うものかもしれないと思いませんか。産道の中を通る経験をする。呼吸の切り替えが起きる。肌が空気に触れる。お母さんと切り離される。。。

大変な瞬間に違いありません。私たちは、誕生のチャートを取り扱うときには、この大きな変化を心に及ぼしている呼吸を始めて肺で行う瞬間を使っています。全く、科学的ではありません。

占星術は、ものの本質に迫る学問です。大体、金星をして美しい物だ、女性だ、なんて言っている我々占星術を趣味にしている人を、他人が変だと思わないことはまずありません。あなたも私も変なヤツです。物を抽象化して喜んでいる。その抽象化も、徹底的に行えば哲学にまで昇華できます。この時、唯物論的思考は片隅に追いやることができます。


なぜ惑星が影響を与えていると考えないといけないのでしょう。占星学的な、別のとらえ方があります。

占星学は唯識論

 更新 2008年6月14日(土曜日)


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