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 ■ アスペクト、その西洋占星術上の定義

 ■ マイナー・アスペクトとは ?

ケプラーは天文学上、あるいは数学上に法則を残している偉大な天才ですが、多くのマイナーアスペクトを考案し、占星学を闇の中に放り込みました。

それまでサイン中心だったアスペクトに、惑星どうしの角度差そのものを概念として持ち込みました。闇はここに始まったのです。45度はどのサインどうしで起こるのでしょう? 基礎は大事として、ケプラーは天文学だけを勉強していればよかったのです。でも、彼が生活できたのは占星術のおかげです。


サインと、アスペクトの間には、別々の法則があるのではと思われています。この2つを切り離すとアスペクトでなくなります。マイナーアスペクトを登場させるには、別々にしないと扱えません。アスペクトの成り立ちは、まずサイン同志がアスペクトするのかしないのかです。惑星は二の次です。しかし、マイナーアスペクトではサイン同志のアスペクトは、どうでもよくなります。結果として、昔は無かった法則、サインとアスペクトの別々の法則が発展と称して出来上がる結果となります。それを分離させるための哲学的背景も無く、数学的整合性だけを楯に突然登場します。

150度は、4つのサインを間に置いて辿っていって二周しても、まだ元のサインに戻ってこれないのでアスペクトではないとしています(アストロノミカ)。

では、なぜこれらの角度が効くように見えマイナー・アスペクトとして採用されているのかです。いつも効くわけではありませんが時々効き目がある場所があります。太陽が昼にある時間が秋と春では同じ日があります。つまり、赤道上から同じ角度だけ太陽が離れるサインどうしにある場合に有効になります。これはアスペクトとは別の概念でアンティッションとか、アンティシアと言います。たまに効くものを、宇宙全体でいつでも効くとするのは、これまた基礎を逸脱しています。


かなり小難しい話であることをお詫び申し上げます。占星術はある視点では占星学と同じく、真実をひたすら求める学問です。人間を神に向かわせる学問です。根っこに天文学があるので尚更です。現在も多くの天文学者が宇宙の起源ひいては地球の起源、人間の起源を探ろうとしている遠大な試みをも、同根の基として持っているからでしょう。


日本で出版されてきたこれまでの占星術に関わる本には、アスペクトに付いてきちんと基礎を踏まえて説明された記述がありません。ディグニティーしかり、リセプションしかりです。真実を請い求め、捜し求め、もっと、もっと違うものがあるはずだと探し続ける? 違う! これも違う! 


これほど曖昧なままにほおって置かれた基本的な部分に、もうそろそろメスを入れてもいい時期ではないでしょうか。何人もの人が知っていながら、この点を注意しようとしてきませんでした。論議が湧き起こり、それに巻き込まれるのを嫌っていたのでしょうか。バッシングを受ける覚悟がなかった? 変です。叩く方がバッシングを受ける? 多分、そんなことはないでしょう。かなり考えてみたのですが、そのパラドックスには至らないと確信しています。現時点ではおそらく、一方的に述べて、おしまいだと思います。そんな意見は、目から鱗が落ちた人達から順に採用し始められることと思います。


ヨハネス・ケプラー(1571〜1630)はガリレオ・ガリレイ(1564〜1642)と同時代の人です。ドイツとイタリアで文通もしていた仲で、両者とも地動説に傾倒しています。一方は宗教裁判にかけられました。お国柄も違っていたのか、ケプラーの方は宗教裁判にかけられることもなく、偉大な数学者として当時から認められています。ケプラーがマイナーアスペクトを考案したときに、アスペクトとは何か? 理由もなく認められました。現代で言えば、アインシュタインほどの物理学的な権威者が、占星術のアスペクトの法則はこうなんだよと説明するくらいのインパクトがあったでしょう。それがパロディーであったとしても。


時代変わって。

アラン・レオはどうして変容してしまった占星術を体系化したのでしょうか。こよなく愛していたのか、残そうとしたのか、ちょっと私の考えが曖昧で史実に基づいていないことが分かってきました。そのうち詳細が明らかになると思います。いろんな変遷を経て、アランレオはまったく変容された占星術的なものを世に出しました。新しい法則を取り入れ、それまで機能していた多くの有用なものを捨て去る努力? の後が見えます。ものごとを分かり易い形にするために加えた変容は、行き詰まりを見せるでしょう。それが廃れゆく占星術を何とかして残したいと思ったレオの真意かもしれませし、他に意図があったのかもしれません。今は多くの二次弊害を生み出しています。一番大きな弊害は、情報の量こそが勝ち残るというセオリーを占星術にも持ち込んだことです。これこそ、真実を覆い隠す最大の敵です。


捨て去った法則の一部をご紹介します。トランスレーション・オブ・ライト、コレクション、アンティッション、コントラアンティッション、ヘイズ、アクシデンタルディビリティー、アクシデンタルディグニティー、惑星のエッセンスの考察、時間の質、ハウスの法則←こんな呼び方はしてませんが、プロヒビション、リフランネーション、フラストレーション、アラビック・パーツ・・・マイナーアスペクトの代わりに、こんなにも多くの使える法則があります。


分かり易くて世に広まっていることが、全て正しいことばかりでないことはよくご存知だと思います。自分たちが趣味にしている自分たちにとって大事な占星術の世界でも、そのような変容がなされていたことに気付くなら、当然もっと大きな流れであったものに帰ろうとするのはすごく当たり前のような気がします。

私は、歴史的な観点から物事を見つめ直すことが好きではありません。なぜなら、真実はいつでも真実だと思っていたからです。しかし、歴史の流れを大事にしてものごとを捉える人にとっては、古い本を紐解いてみるのも、何かの参考になると思います。きっかけは人それぞれでも、これだけ自由に学べる環境が整いつつあるのですから。

2003年6月3日(火曜日)星占い、ホラリー西洋占星術


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