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天球構造と カルディアン・オーダー

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 ◆ 星占いで使う天宮構造

◆ 占星術は、地球中心の天球構造を未だに使い続けています。天文学ではありません。

 この天球構造の中に、惑星の並び順が見出されます。ここで見つけられる惑星の順番のことを、カルディアン・オーダーと呼びます。   

カルディアン・オーダーと天球構造

■ サインが一番外側

 その下に恒星の天球があり、星座を形作っています。

その下の、土星の天球から、惑星の天球が始まり、月まで続きます。これが、カルディアン・オーダーです。
一番外側から土星、木星、火星、太陽、金星、水星、月、の順番になっています。
このたまねぎ構造は、惑星の見た目の速さの〔遅い〕順に並べられています。
この惑星の並び順は、土星→木星→火星→太陽→金星→水星→月→土星→木星→火星→太陽→金星→水星→月→・ ・ ・ と連綿と続いていき、私たちの使っているカレンダーの曜日を決定しています。

● 様々な基礎になっている、カルディアン・オーダー

 カルディアン・オーダーは、西洋占星術の基礎の一部を成しています。例えば、ハウスの支配星はこの順番で受け持たされています。すなわち、一番外側の土星から順番に第1ハウス、2番目の木星が2ハウスを、3番目が火星ですから3ハウスを、太陽が4ハウス、金星5ハウス、水星6ハウス、月は7番目ですから第7ハウスとなっています。

 第8ハウス以降は、元に戻って一番目の土星が、9ハウスは土星の次の木星が、10ハウスは火星、11ハウス太陽、最後の12ハウス金星と続きます。

  この構造から、土星は惑星の一番外側ですから、1番とか、外側と内側の境界を示しているとか、静と動の軋轢とか、エネルギーの状態が正反対ですから、反対の意味を持つものと捉えらました。 配列そのものが、惑星にある種の意味を与える理由にもなっています。

■ カルディアン・オーダーの役割

惑星を定義しています。
惑星時間を定義しています。
ハウスの支配星を定義しています。
上位の惑星と、下位の惑星の区分をします。
中間者が、太陽となります。したがって、太陽は、右に3人、左に3人の家来を従える王となります。

 たまねぎ構造を見てみると、そこには天文学での、小惑星や矮(準)惑星が入り込む余地がありません。それらを、占星術上の惑星としてしまうと、カレンダーがいびつになります。

 惑星の条件は、天球構造の1つを占めていること、時間の支配星になっていることです。

 時には、天文学に準じなくても構いません。元々、占星学の方は、地球中心説を基本としているからです。

 多くの占星術の本には星座のある天球を、春分点が少しずつ後ずさりをしていると書かれていますが、この説明は間違っています。天文学的には正しいです。でも、占星術の天球には、心変わりをしない神が存在しているのです。地球中心の天宮図が示すように、黄道帯十二サインは30度ずつで固定されていて、その内側を、星座がじりじりと前進しているのです。結果は同じ事でも、この構造を捉えているかいないかの考え方の、どちらが占星術的でしょうか。

 占星術というのは、まったく天文学とは違う『思想』に基づいています。そのことも示すのが、この天球図です。 黄道帯十二サインは神の生成の4つの区分と3つの生成のモードで躍動します。4つとは、Hot & Dry の火の性質、Hot & Moistの風の性質、Cold & Dryの地の性質、Cold & Moist Hotの水の性質であり、3つとはカーディナル、フィクスト、ミュータブルです。4×3で、12のサインができます。

 ちょっと過激な言い方をすると… 西洋占星術を勉強していながら、カルディアン・オーダーの話を聞いたことが無い方は、おそらくジャーナリズム用の太陽星座占いを勉強されていらっしゃるのだと思います。それはそれで一つのジャンルです。否定するつもりはありません。分析したり、将来を見据えたりするためのモノではなく、雑誌や新聞、楽しさあふれるエンターテイメントを演出する、『星占いの欄』に原稿を執筆するためのものです。

 占星術をお手軽なものにするために、難しい話、カルディアン・オーダーの説明が削ぎ落とされています。
また、太陽中心の構造を、ヘリオセントリックと呼びます。
地球中心の構造を、ゲオセントリックとか、トレマイックな天宮と呼びます。

 ■ 浮遊物体 小惑星

● 小惑星郡は、知的に貪欲な論理的な占星家達のための格好の材料

 占星術が唯物論のように感じられるのは、月の引力に代表されるように、惑星が我々に影響を与えているじゃないかという『力』、唯物論的な『力』に頭を奪われる結果です。

 占星術の判断をしていると、宇宙との調和に感動を覚えることすらあります。
仕事は得られるのかどうか? 
空港でパスポートの審査は無事通るのか? 
手術は成功するのかどうか? 
自分を含めての社内の確執は何で、どういった解決方法を取れば改善できるのか?
等など、問題は様々でも、小惑星を使う機会は全くありません。

 聞けば、小惑星の意味は、きっと海の向こうの多くの西洋占星家達がグループで、何千何百ものチャートを調べ上げて意味を決定し、そして世に発表しているんだ… なんてことを行う確たる統一機関があるようですが、占星術を趣味にしている貴方にさえその間の事情の連絡がないでしょうし、意味が決定され発表されたと言われますが、これも何も連絡がありません。とすれば、何かのグループが、それぞれ勝手にウェッブ上や論文で仮説として発表しているだけだと思って差し支えありません。あまりに限定的な意味でしかない可能性もあります。その小惑星の意味は、ひょっとしたらそうかもしれない… という程度です。

  その人たちは、もっと明るい恒星を研究しているのでしょうか? まぁ、しているのでしょう。

  小惑星は、何百万個もります。見つかる度に、意味探しという煩雑で多忙な忙しい占星術となりはてます。 既に年間1万個を超える小惑星(NEO小天体)が発見される時代になりました。年に数個の時代ならのんびりしていて良かったかもしれません。小惑星キス、小惑星ハグ、小惑星クレジット、小惑星コイッス、小惑星ボレロ、小惑星ロッテリー、小惑星チャット… これを年間一万個もグループで行おうというのですから、煩雑極まりない話です。

 唯識論的な考え方を押し進めるにしても、全天360万個ぐらいの命名された小惑星が発見された段階で、彼らを全て観察するのは人間の能力を超えているという考え方に落ち着くはずです。どんなに頑張って小惑星理論も唯識論だと述べてみても、そこには惑星の影響理論が第一義で登場します。それは唯物論だということです。それが第二義であれば、唯識論から派生したものだと言えます。

 唯物論とは、身近なものであれば月や太陽の影響そのものです。引力や熱、光の強さや磁力といったようなものから、果ては未だ発見されていない未知の力までがこの範疇に入ります。物理学的な存在を唯一のものとして捕らえ、全ての宇宙の存在に意味を見つけ出そうとする無駄な試みでしかありません。神が作られたものですから、無駄なものではないでしょう。でも、それと占星術を結び付ける理論は、別のものなのです。小惑星郡は、知的に貪欲な論理的な占星家達のための格好の材料でしかありません。

  古代の占星家達の考え出した、カルディアン・オーダーに基づく天球のどこに要れるのでしょうか?

  目に見える7つの惑星(実際には太陽は恒星、月は地球の衛星ですが、便宜上占星術ではそれらを惑星と言っています)が定理です。時間も7つに分けています。曜日も7曜日に分けています。サインも7つの惑星に配分していました。ハウスも7つの惑星に配分していました。どこまでも7つです。

  占星術は割と単純な定理に支えられていて、それは繰り返されて使用されます。一番手短な検証方法は時間です。どこかで書きましたが、惑星たちが一週間を7つに分けています。同じく、時間は7つの連綿とした流れとして占星術ではとらえています。 小惑星ハグは、どの時間の性質を持っているのでしょう。 本質を捉える目は、定理を7つに置いて、連綿と語り伝えられてきたのです。

 

 2016年10月30日(日曜日)


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