時間という物質

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 ◆ 星占いが認識していた、時間の質

西洋占星術では時間にも質があると考えます。つまり、物質だと捉えているわけなのです。現代物理学で考慮する質を持つ時間とは別の切り口ですが、時間も物質であるという同じ結論に達しているのは面白いことです。

● 様々な事柄を分類する場合、いろいろな分け方があります。

人を分類するのに、背丈で高い、中位、低いと三つに分ける方法もあります。県民に分類もできます。また、歯の痛い人、痛くない人と二つに分ける方法もあります。国籍で分ける方法もあります。光は三原色に分けることができると知られていて、全ての色がこの組み合わせで作ることが可能であることを現代人は知っています。でも、12色入りのクレヨンが売られていたり、また、24色入りのクレヨンもあります。つまり、ある物を分けるのに、三つでも、四つでも、七つでも、どんな数でも、それは可能なことになります。

空間は物質です。光も物質です。時間も物質です。古代の人達は、この物質である時間も、惑星の数と同数の七つに分けました。虹の色が大ざっぱに七つとされているところから、7つに分けたのかもしれません。チベットの時間に関するヨーガの完成は、虹のヨーガを完成させることと密接に関係しています。カーラ・チャクラ(時間のヨーガ)と呼ばれています。時間と虹は、チベットでも関係があったようです。本当の理由は解りませんが、占星術をうち建てた古代の人達はとにかく時間の性質を分類するのに七つに分けました。この時間を、占星術では、太陽の時間、金星の時間、水星の時間などと呼びます。それを大きく、くくった一日を司る時間の概念も、月の曜日、火星の曜日として、月曜日、火曜日と呼んで七つに分けています。

西洋占星術の本には、ハーブを摘むのは木星の時間がいいよと書かれています。時間に質があることを認めていたのです。ここで問題にするのは、時間の考察ではありません。『七つに分けた』という分類方法に、西洋占星術で使われている七つの惑星に注目して頂きたいのです。七つなのです。一週間を七つに分けた七つなのです。この七つは、固定的な占星術の 七の定理と言ってもいいと思います。そこに理由を見出そうと思っても、「惑星が七つあるから」としか答えようがありません。

惑星が何らかの手段を用いて我々をコントロールしているという唯物的な思想が、モダンな占星術にはあります。 月の引力に惑わされてを読んでいただけるとご理解いただけると思います。新たな惑星が新発見される度に、この惑星の影響は何だろうかとか、惑星の影響は私をして何をさせる・・・本当でしょうか? 奇妙だとは思いながら、他に考え方を聞いたことが無かったから、きっと冥王星や海王星、その他の小惑星も、夜空に輝く人工衛星の光も、小さくとも何らかの影響を我々に与えているのかもしれないと、やがてはその報告を得ることができるであろうと・・・考えている人が多いのが現実です。

 ◆ ここに西洋占星術と、理論の無いパロディーとしての占星術のギャップがあります。

虹の光は、光の七つのエッセンス-(本質)の象徴です。同じく、七つの惑星は太陽系の全てのもののエッセンス-(本質)の象徴です。本質は宇宙に偏在しています。あなたが水星で示され、深い哲学的な思考を行っているなら、今そのエッセンス(本質)として水星があなたの象徴として存在します。あなたがワインを飲みたくなったら、ワインとしてのエッセンス(本質)として月が存在し、飲みたいあなたは金星で象徴されます。あなたを観察する代わりに、占星術ではエッセンス(本質)としての惑星を観察するわけです。水星が強く作用しているあなたは哲学をしているとなり、時たまあなたを象徴している金星が月とアスペクトしていれば、ワインを飲んでリラックスしているあなたが象徴されているわけです。ここではエッセンス(本質)としての惑星が、あなたを動かしているというより、あなたとエッセンス(本質)は同時に宇宙に存在しています。この考え方に立てば、定理である七意外に、エッセンス(本質)を分類するための新たな本質(エッセンス)を加える必要性は全くありません。依然として本質(エッセンス)は七つです。

パロディーとしての占星術では、惑星が何らかの解明されていない物理学的影響力を持っているかのように語られることがあります。その未知の力は地上に住む我々に影響を与え、様々な分野に影響を与えるはずだとします。占星術にはパロディーとしての占星術が考慮する、そんな物理的な唯物的なものがベースにあるわけではありません。唯物論的な考察から、土星以遠にも惑星が発見されたならそれも多大な影響を与えるはずとしたのでしょう。唯物的な力は解明されるに違いないと! でも、諦めて下さい。多少物理的な影響が発見されたとしても、エッセンス(本質)以上のものではありません。占星術はもともと唯心論をベースに持たされた哲学です。占星術をアートとして修めるなら、占星術で使われているエッセンスを把握した方がはるかに近道です。

事実、多くの恒星はこれら七つの惑星のエッセンスの幾つかを所有しているというふうに分類されてきました。恒星レグルスは、恒星レグルスとしてのエッセンスを与えられず、火星と木星の性質(エッセンス)を持つ星として分類されています。パロディー占星家は、ここでもエッセンスに対する考察をせず、恒星に外惑星の性質を与えたりしています。同じように、新たな惑星が発見されたからといってエッセンスを増やす必要はなかったのです。実に時間に対する、最も占星術が深く関わっているはずの時間に対する考察を、一週間が七つで分けられているという単純な事柄を、日常こんなに占星学的なことが深く関わっているにもかかわらず認識をせず、長い間本質的(エッセンス)な問題を振り返らなかったのです。

古代、なぜ時間に質があることを知っていたのでしょう。それは現在の我々よりもより神を意識していたからだと思います。微細な変化を観察できる識別眼を持っていたからだと思います。突然の変化は時間の質によって引き起こされることがよくあります。惑星のコンジャンクションやアスペクトで起こるなら、世界中が一挙に突然変化するはずです。惑星の時間といわれるものは地球上のそれぞれの位置によって全て違います。

このエッセンスに対する捉え方は、これだけ述べても分かりにくいモノです。占星学では本質を七惑星になぞらえて、仮に七つに分類していてそのバックボーンが、

  • 西洋占星術で考える本質は宇宙に偏在する。
  • 全てはのものは本質を持つ。
  • 本質は同時存在である。つまり、金星が動くから地上の金星的なものが動くわけではなく、金星も、地上の金星的なものも、金星の性質を持つものは同時に動くわけです。

等になろうかと思います。この辺りはまだ真剣に考察していないので、バックボーンがそれだけになるのかどうか曖昧ですが、一応上げておきます。

もともと占星術では本質を七つ以上に分けるという必要性が無いことを述べたいために、うだうだ述べました。サインも七つのエッセンスで分けてあればそれで良かったのです。もし発展させるという名目でエッセンスを10個にするのなら、本質を10に分類した哲学をも同時に持たせるべきです。その時のそれは西洋占星術ではありません。『完成された10のエッセンスを持つ星占い』と呼びましょう。曜日を10に増やすのをお忘れなく。

時間のロード 2005年3月3日(土曜日)


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