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◆ 5度前ルールについて西洋占星術で使われるハウスの概念をつかみ取るテクニック「その1」みたいなものです。 ![]() この5度という隙間はとても曖昧な範囲を持っていて、時には5度を超えて、6度や7度を容認することもあります。又、上図のように、5度も無いこともあります。詳細は、各自の先生にお尋ねください。 私の生徒さんの中にも、時々サインにも5度前ルールを適用する人が増えてきたので、尋ねてみたところ、そうやって習ったことがあるとおっしゃいます。頭に?が付きました。5度前ルールというのはハウスに適用するというのは、歴史上ホール・サイン・システムがホロスコープの原点だからそうなっているわけです。経緯は割愛しますが、ホール・サインで5度前ルールなんて無かったのです。上記の図の2ハウスのように、5度戻れないこともあります。戻るといってもサインを越えられないからです。 ■ ブログこの手のブログを書いています。 ◆ 占星術師ボナタスが言いわけをする、ネイタルの説明の先延ばし占星術師ボナタス(13世紀)や占星家リリー(17世紀)は、ネイタル占星術の解説をホラリー占星術の後にしています。それら実践的なテクニックを学ぶ前に、占星術の基礎理論を伝えているのは言うまでもありません。 それはネイタル占星術の方が難しいからです。 一般に今日、ホラリー占星術の方が難しいと喧伝されていますが、そして、そう思い込まされていますが、それは日本語でネイタルの一部の知識を得られるからです。英語でネイタルの本を読むと、その難しさが分かります。基礎が無いと読めないのです。英語の基礎という意味ではなく、西洋占星術の基礎のことです。 本格的に占星術の勉強をするのなら、今日の日本では、ホラリー占星術もネイタル占星術も、英語で書かれている文献を頼るしかありません。日本語になっているネイタルの本の中には現況、リセプションの説明も、ディグニティーの詳しい説明もありません。日本語で読めるというだけで、内容はたいしたことはないのです。ほとんどの西洋占星術教室でも、リセプションの説明は行っていません。もし為されていたとしても、ミューチャル・リセプションのみです。 リセプションって何? 占星術師ボナタスは、ネイタル占星術の方を先に学ぶことは、よほどの賢者でない限りできないと書いています。何故かは実際には私も説明できません。数ページの下記のネイタルの本を英語で読んでみればそれが分かります。占星術の基礎(リセプション、ディグニティー、アスペクト等)が無いと理解できないのです。 ■ リセプション や アスペクトミューチャル・リセプション 以外の リセプション 西洋占星術を判断するうえで、避けて通れないのがディグニティー、そしてリセプションです。アスペクトももちろん必要です。これら3つは、同じようなレベルで判断に必要です。 同じレベルで使うとは言いながら、使う場面がちょっとずつ違うと言えます。それらの概念は、ホロスコープをきちんと判断するために必要ではありながら、日本国内の占星術スクールで教えている処はほとんどありません。曖昧に教えられるか、一切教えられないかであり、最終的には自分で探すしかありません。 何故、教えてもらえないか詳しいことは分かりませんが、これらはアスペクトに匹敵する技術でありながら、日本語の本にありません。2013年7月発売の本、『愛のホラリー占星術』に書きました。 多少の英文の本を読んでも、英米のネイティブの人でさえもリセプションは間違えて理解する人がいますから、これらの概念はある程度複雑で、把握をするのに年季が必要です。 私も間違えて理解していました。でも、理解してしまえば何ということもなく生徒さんに伝わる技術です。 古代の人たちの文献を読むのには、注意が必要です。 古典的な西洋占星術の文献をネイタルから読み進めるにも、基本的なリセプションやディグニティーを理解していないと、文献の微妙なニュアンスは理解不能です。古代の西洋占星術のネイタルの本は、アスペクトの理解、リセプションの意味、コレクションを見つけ出す力、トランスファーに気付く力量、リフレクションを見落とさずにチェックする能力、エッセンシャル・ディグニティーの確認、アクシデンタルなディグニティーの把握等、読み手がこれらのことができるものとして書かれていました。 これら基本的な言葉に関する概念は、ホラリー占星術で実体験をしながら学んでいくのが早道です。 又、一般に『ホラリー占星術が難しいと喧伝されている』のも、嘘です。 自分というものを探すために彷徨う人、占いを志す人は、 嘘を見抜く力を持っているはずです。 ■ 西洋占星術が 歴史に刻まれた 時西洋占星術の誕生 西洋占星術が産まれてから、それまで存在していた星占いは、ギリシャで様変わりしました! というのは、ちょっと言い過ぎかもしれません。でも、それまであった星占いと、西洋占星術の間に歴然とした違いが生じたのです。 それでこそ『西洋占星術』と呼ぶにふさわしいわけですし、その違いをハッキリさせなければ、西洋占星術と星占いの差がハッキリしません。また、新しいテクニックが西洋占星術の基礎に則っているのか、それとも則っていないのかの判断の基準もハッキリしてきます。 物を大事にすることの一つとして、その物の誕生、ものの素性を知ることは欠かせない事柄です。 ◆ 西洋占星術の素性『西洋占星術は、ギリシャ哲学で使われるようになった4つのエレメントという考え方と、カルディア王国で考案された12のサインというものと、同じくカルディアで考えられたカレンダーの語源ともなっているカルディアン・オーダーという7つの惑星の並び順を結び付け、これらを基礎として生まれた星占いです。』 下記の図のような天球図が想定されます。これは、17世紀に描かれた図です。 西洋占星術で思索する惑星は、各々天球を持っています(上図参照)。 上図では、恒星は全員で一つの天球を受け持っているように見えます。そして、サインは架空の天球を持っていて最も外側の天球を占めています。これらをまとめると、1世紀の学者トレミーが『アルマゲスト』という本に記述したことにちなむ「トレマイックな天球」と呼ばれるものになります。図にもPtolemicumと書かれています。プトレマイオスと、トレミーは同じ人物で、国によって違う名前の呼び方です。 2010年11月10日 この読み物のトップ リンク ホームページへ戻る |
日本の西洋占星術が大転換する時期に |