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 ■ プロフェクション

● プロフェクション

1つのサインを、年毎に前に進め、それが到達した場所を支配している惑星で、その1年を観察する方法です。(進めるものは、ハウス、又は30度増加分のサインです。考慮すべき惑星も進めます。)

● プロフェクションの例

占い師は、人生を輪のように解釈する場合があります。60年で干支が一周するような感覚です。プロフェクションも、チャートの周期的な回転に注目するものです。ひじょうに理解しやすい予言的なテクニックです。プライマリー・ディレクションと組み合わせて使われてきましたが、単独でも機能します。

「プロフェクション」という単語は、「前進すること」を意味しています。基本的な考え方は、「前に進めること」です。私たちは、何かを意味しているチャートのポイントを捜し出し、誕生から1年すると、ハウスを1つ前に進めて、そこで、どんなハウスや惑星に遭遇するかを追跡していきます。

私たちが見出したい物を何でも進めることができると伝えられてきました。ここで私は、アセンダント(それは一般的な人生を示す)と、7ハウス(対人関係・恋愛関係)を進めてみます。

● 歴史的に、3つの、何かをプロフェクする方法が示されてきました。

  •  ホール・サインによるもの。これが、最も古い方法です。
  •  30度毎を、増加させるもの。ウマー・アルタバリによって説明されています。
  •  後世、四分円方式のハウスをプロフェクトさせるものが考案されました。

次の図を参照すると、私たちは、アセンダントをプロフェクトするとは、このようなことだと理解できます。ここでは、1ハウスをプロフェクトしています。

下記のように、天球を左回りに周ると、12歳でアセンダントに戻ります。これがプロフェクションです。

 

プロフェクション

このプロフェクションは、アセンダントから年を数えています


プロフェクションでの42歳の時には、7ハウスになります。43歳の時に8ハウスに、44歳の時には9ハウス、45歳で10ハウスになります。

 

 ◆ 恋愛関係のプロフェクション

● 恋愛関係を追跡するときには、7ハウスをプロフェクトします。私たちは、7ハウスを0歳としてスタートすればプロフェクションできます。すると、どこから始めたとしても、プロフェクションは12、24、36、48歳などでいつも7ハウスに戻り、6、18、30、42歳では、都度そのオポジションになります。

● 難しいのは、惑星たちをもプロフェクションさせるところです。ここでは、10ハウスにある惑星をプロフェクトするとどうなるか、考えてみてください。

 

プロフェクション7ハウス

7ハウスをプロフェクトした、年ごとの恋愛の領主を割り出した図

 

 ◆ チャートを観察して、恋愛を見てみることにします

 

 

● チャートは、蠍のサインがアセンダントにあるものです。7ハウスをプロフェクトしていきますから、0歳の時に示されるのは、牡牛のサインとなります。

そして、1歳になると7ハウスは8ハウスに進みます(そこは、双子のサインです)。2歳になると7ハウスは、9ハウスに進みます(そこは蟹のサインです)。

それぞれの年毎に、1つずつサインを進めると、12歳で、牡牛に戻ります。一連の回転はネイティブが死ぬまで12増分をしながら回り続けます。従って7ハウスは(私たちは、恋愛を見ようとしているので)12、24、36、48歳で牡牛のサインに戻ります。

● 各惑星も、同じようにプロフェクトさせます。角度もそのままプロフェクトさせます。

それぞれの年に、7ハウスが到着する場所のロードは、「その年の恋愛のハウスの領主」と呼ばれます。単に、「その年の領主」と呼ばれるものは、アセンダントを回したものです。これらが、時間の領主です。

テーマごとに、あるハウスのロードが、その年の責任を受け持つかのようになります。

● 22歳の時の、恋愛をテーマにしたこのチャートのプロフェクションは魚となり、そのハウスの領主は、魚のサインから木星となります。22歳の時の恋愛の領主は、木星となりました。

私たちは、木星と、そのハウスに入っている惑星、月に注目します。そして、22歳の時の恋愛のハウスの領主である木星がどこにあるかも、見届けます。 西洋占星術のルールによれば、その年の当該の領主のネイタルでの位置は、その年に何が起こりそうなのかを、そして、生活のどのような領域にそれが影響を与えられるのかの、詳細を語ることになります。

● この例では、7ハウス、恋愛のハウスのロードを22歳にプロフェクトしました。5ハウスに到着していて、そこに月が観察できます。月は、9ハウスのロードです。学ぶことや旅行に関係しているのが月です。木星が置かれている場所は、11ハウスであることから、友人や信頼に関係していることにもなります。又、私たちは、このネイタルのチャートの木星が、常に水星に支配されていることに注意をしていなければなりません。

22歳の時の恋愛の領主は木星ですから、この木星が強ければ良い恋愛を期待できます。しかし、デトリメントです。もちろん、これが恋愛をできない印ではありません。恋愛のハウスである7ハウスから、月や木星が見えることから、しっかりと相手を見極めることができると判断できます。恋愛の領主の木星がデトリメントであることは、2人以上の相手と付き合ったり、常軌を逸した恋愛に走ったりし易く、本当の恋人ではない可能性も持っています。

● 逆に、このチャートの中で、恋愛のために良い惑星を探すと、金星と火星があります。このバランスは良く、共にアングルにあることから、しかも、火星がアセンダントのロードでもあることから、27歳や39歳の時に、素晴らしい伴侶に巡り会える可能性が出てきます。太陽が恋愛の領主となる、28歳や40歳も、良い恋愛のできる歳となります。

● 22歳の時の恋愛は、どこか恋愛の練習のような様相を呈していています。ただ、木星は、コンバストに向かっているわけではなく、コンバストからセパレートしているので、酷く傷付くような恋愛をするわけではありません。馬鹿なことをしていると、どこか自分でも納得しながらの恋愛になります。又、太陽とコンジャンクションしていることから、相手となる人は、有名ではない(10ハウスから、太陽は見えない)けれども、社会的に地位の高い人でしょう。11ハウスに木星があることから、関係を持ってしまって恋愛が終わっても、友人として残るものになります。

7ハウスをプロフェクトして、10ハウスにしてみると(それは、27歳や、39歳です)、恋愛のハウスの領主は獅子のサインから、太陽となります。又、10ハウスには、金星と火星が入っていて、コンジャンクションしようとしています。火星はアセンダントのロードですから、7ハウスのロードとコンジャンクションしているのです。太陽は、11ハウスに入っていますから、木星と同じように友人関係から、又、多くの友人もできることになり、その中から自然に対象者が出てくることでしょう。 このようなプロフェクションでの、結婚に結びつくような年は、恋愛のロードの領主が金星であっても訪れることになります。したがって、本気で結婚のできる年は、更に、24歳、29歳の時にも訪れます。

このような年に、ネイタルは結婚できるでしょうし、恋愛をして意中の人と結婚できる可能性が高くなります。 自分の恋愛関係を振り返りながら、ホール・サイン・ハウス・システムでプロフェクションを振り返ると、数々のことがらが紐解けていくと思います。

しかし、12年に一回か二回、素晴らし恋愛関係が築けるとしても、どうしてその時に結婚をするのか、この問題が残ります。そこに、プライマリー・ディレクションが登場する余地が出てきます。

ウィリアム・リリーは、現時点のディレクションの表示体かプロミッターに、プロフェクションのそのハウスの領主が含まれているならば、より効果的であると述べます。強く効く年と、弱く出る年があっても、両方のテクニックを合わせると、より効果の高い年が割り出せることになります。その他、アセンダントを通過する、デストリビューターを考慮できるようになれば、完璧です。

------------------ 今回、プロミッターとか、デストリビューターの説明をしていません

● プライマリー・ディレクションのように、プロフェクションは昔からずっと使用されてきました。モダンな専門用語では、象徴的なディレクションとされています。プロフェクションは、事実上の惑星の動きに基いていないので、これを信じない占星術師達も大勢いました。プラシーダス・チトー、バプテスト・モーリンなど。そして、プラシーダスは、セカンダリー・ディレクション、今日プログレッション、セカンダリー・プログレスと呼ばれる、当てにならない、二義的な手法を編み出してしまったのです。

プトレマイオスはプロフェクションをしっかり書き残しています。プライマリー・ディレクションの後に常に考慮される、重要なテクニックだと書いています。

我々が一般的なクロノクレーター[時間の領主]を見つけようとするなら、次に、[プライマリー・ディレクションによるもの]で述べられる方法と、そして、それぞれの停会[終端][すなわち表示体の]の場所から始めることによって、その年のクロノクレーターをサインの順番に、誕生からの年数を、それぞれのサインを1年として(数え)終えたサインのルーラーを、それ[時間の領主]として受け取る。 (テトロラビブロス453p)

プトレマイオスは、月々のものと、日々のプロフェクションの両方を述べています。けれども、最も適切な物は年間のプロフェクションです。元々、惑星の実際の動きに基いていませんから、それほど細かな規定が効くわけはないのです。かなり、象徴的なものです。

しかし、プトレマイオスは、プロフェクションが黄道に沿わせて30゜を前に進めるものですから、1ヶ月は2゜30’に等しくなり(30 ÷ 12)、1日は5分と等しくなります(2゜30‘ ÷ 30)。これを利用しました。

● 先の恋愛のチャートでは、10ハウスに入っている金星と火星がアスペクトする時期を導き出したいと思います。もう、これは、太陽がプロフェクションする27歳の時がチャンスとなります。39歳でもできるのですが、せっかくのプロフェクションで火星が強くなる27歳を逃す手はありません。7ハウスのプロフェクションで、恋愛の時間の領主が太陽になる時、金星と火星は、共に1ハウスにプロフェクトし、それがラディカルの10ハウス(社会的な結婚のハウス)に入っている惑星であることから、影響力が強くなります。

火星が金星にプロフェクトで近づくのは、1ヶ月(2.5度)以内になりますから、27歳になって直ぐが最大のチャンスとなるわけです。恋愛そのものは、それよりも前に始まるでしょう。

 

27歳の時に、プロフェクトされた金星

● プロフェクトされた火星は、1ヶ月に2度30分動くことになりますから、1ヶ月以内にラディカルの金星にスクエア・アスペクトを取ります。同時にプロフェクトした金星もアセンダントにあります。ラディカルの惑星とどう関係していくかで、時期を割り出していきます。

プロフェクションは、プライマリー・ディレクションのトリガーとして信頼できます。

しかし、これによって、プロフェクションは効かないと結論付けられることもあります。誰にでも、どの場合でも、適切にリリーのような時期表示はできません。リリーのチャートは、整った良いチャートを持ち出しているものと考えられます。ご自分のチャートで、試してみてください。

 

2018年11月15日(木曜日)星占い、ホラリー西洋占星術


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