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 ■ 魔術と唯識論

ここに神秘的な瞬間があるので、ホラリー占星術が魔術の一種だと言われたりします。これが魔術なら、ネイタルも同じように魔術になるでしょう。なぜなら、誕生という瞬間が選ばれるのは、受胎のときではありません。生物学的な誕生の瞬間と言えば、受胎の時間の方でしょう。でも、占星術では、オギャーと呼吸をし始めた瞬間を誕生として選ばれます。だからといって、占星術では受胎の時間を無視してきたわけではありません。
(※ ここでは危険を冒しながら、魔術という言葉を、定義をせずに用いています。いずれ、話が込み入ってきた場合には、このホームページ全体での限定的な定義はしないといけないでしょう。)

また、人は鏡という考え方があります。相手は、自分の器以上には見えないし、相手は、自分の一番気にしている部分を映し出しているに過ぎないという考え方です。

唯識論では、何もかも一切が、自分の心の現われです。

ここで思い出していただきたいのは、占星術の宇宙構造が現実の世界(太陽中心)を映し出していないということです。この世は現実です。現実は真実とは違います。占星術において、真実の世界は、地球中心のチャートの世界の方がより一歩、映し出しているのに、近い! と考えています。これらの考え方を光にも及ぼすと、現実の光も真実の世界を映し出す橋渡しを行う役を担っていると考えられます。光はとても神秘的で、真実の世界の事柄を、現実の世界に映し出す為の一種の道具になります。真実の世界からやって来て、現実を通して真実を見通せと語りかけます。そこには、真実と現実の間の差がどこかあります。ですから、視認できる光を持つ7つの惑星をとても大事にします。それら7つの惑星は、真実の世界を通して光を持ち、真実を照らし出す役割を担う存在となっているのです。

鏡に映っている自分自身という考え方も、現実を通して真実の世界の概略を映し出している、一つの概念と捉えることもできます。

クライアントが尋ねた瞬間のチャートは、クライアントのその時の状況を映し出します。また、質問に答えてくれそうな兆候も見せてくれます。宇宙が答えを持っているというよりも、まるで、クライアントが能動的に天に答えを求めに行った結果として、そこに映し出されます。クライアントは占星術のことを知りません。しかし、象徴による記述ですが、クライアントの現況が表現されるとします。

人生が能動的なものではなくて、単に与えられるものを受け取るだけならば、クライアントが占星術師を尋ねたときのチャートは、(天が)クライアントをこれからどう動かそうかということが映し出されるはずです。しかし、チャートは否積極的な行動をクライアントに指し示すか、あまりよく分らない状況を示すこともあります。その時のクライアントの状況は、自分自身の質問がハッキリしていなかったり、回りの状況がハッキリ飲み込めていなかったりする場合もあると先に書きました。このようなことが起きるのは、明らかにまるでクライアントがその状況を、自分のこととして語っているようなものです。つまり、天が語っているというよりも、クライアント自身が自分自身のことを語っているようなものです。

天が常に積極的ならば、そのようなことが起きるはずがありません。常に、クライアントをもっと天の法則的なあるいは倫理的な意志に、あるいは破壊的に積極的な意思に、最も求める形で、天に従うような生き方をせよと指し示すはずでしょう。でも、チャートはどうも、象徴的ではあっても、天の意思通りに生きて欲しいと示しているのではなさそうです。

ひょっとしたら、天は不倫もOKと言っているのでしょうか? 
そうではないでしょう。生き方には形があるはずです。それをも天は、別の場所で教えています。
天の意志が積極的に介在しているのであれば、そのようなことにはならないはずです。
人が勝って気ままに動くことと、天が一秒の狂いも無く動いている様子の差は、人が時に病に至る原因となります。
質問者に天の意志に従わせようとはせず、惑星の配置は本質的にクライアントの現在の状況を指し示します。

唯識論を元にすると、チャートは質問者の意志を反映したものになります。ネイタルにしても、そうなります。心の状態の表明なのか、心そのものの声なのでしょうか。

占星術が抱えるこの問題は、現行の存在というシステムの裏側に潜む、何らかの理解に達する大いなるシステムです。全てが自分の心の表れであるというシステムです。

今日の自然科学は、次元の多重構造を可能性としてだけ捉えています。ブラックホールから、ホワイトホールへ至る道が存在する「かもしれない」だけです。

■ 物はこれを生かす人に集まる

大宇宙の法則は、何故に物を活かす人に、物が集まるのか。大切に使えば、その持ち主のために働く。

自らを改め、自分が変れば全てが変わってきます。

自分を変える方法を、秘法のように考える必要はありません。

ただただ、大自然の恵みにありがたく浴していればいいだけです。

この考え方では、自由意志が示されたり、示されなかったりします。
そこで、想定されるのは、外界を映し出す心の要素には、二つ、たとえば、心と魂があって、それが必要に応じて映し出されるのかもしれないという考え方も、直感的に意味を持ってくるのではないかと思いました。

でも、これは、実際に瞑想等で体感しないと言えない考え方です。従って私が話せるような事ではありません。

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* Geoffrey. Cornelius, The Moment of Astrology, Origins in Divination. London: Arkana Books, 1994.
下記 ↓ ジェフリー・コーネリアス(占星術の瞬間、占いの起源)。ロンドン: アルカナ・ブック:1994年

古典的な西洋占星術

2008年11月22日(日曜日)

 2005年4月4日(月曜日)星占い、ホラリー西洋占星術


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